3つの恋のお題ったー
「グミに触れていいのは僕だけだって言いましたよね?」
逃げ去って行く男から視線を外し、金髪碧眼の少年が笑う。
「私こそ邪魔するなって言ったよね?あんたのせいで、ノルマ達成できてないんだけど」
「もともとあまり良くないですよね?前任者に聞きました」
その返答に言葉が喉の奥に詰まり、ぐっと拳を握る。
あのツインテール!!なんでばらしてるのよ!
「男の相手をしないと達成できないノルマなんて、邪魔してやりますよ」
その言葉に顔を上げれば、すぐ間近にあった透き通るような碧眼に息を飲む。
「僕以外を選ぶなんて、許しませんから」
そう言って笑う幼い少年は、よっぽど自分よりも悪魔のよう。
きっと、その背中に生えた純白の羽は偽物なのだろう。