「だからさ、年下には興味ないって言ったよね?」
迷惑そうに眉を寄せて、グミははぁと溜め息を吐く。
「そうですね。でも、そんなの知りませんって言いましたよね、俺」
その言葉にそうだったねとグミは答え、「それに」と続けたレンの青い瞳を見返す。
「その年下に何度もイかされてるのはどこの誰でしょうね?」
すうっと瞳を細め、弧を描く唇で、言う。
「……さあ?」
青い瞳の奥の怪しい光を見据えながらグミはどうでもよさそうに答え、息を吐き出して体の力を抜く。
「俺、グミさんのこと好きですよ」
「そう」
「愛してますよ」
「私は違う」
お互いの息がかかるほどの距離。
吐き出されるのは、愛の言葉とそれを否定する言葉。
「知ってますよ」
笑って、ベットの上に縫い付けたグミの指に自分のそれを絡めて、握る。
「だから、好きにさせてやりますよ」
耳元での囁きに、グミの唇が僅かに弧を描いた。