あー、えっと、うん、その、あの、
君を見た瞬間、三年という歳月の長さを感じた。
私よりも頭一つ分高くなった背に、細いながらも逞しい体つき。
声だって三年前とは比べ物にならないくらい低くて、あ、でも優しい笑い方は一緒。
「京子ちゃん?」
「えっ!?」
不意に名前を呼ばれて驚いた声を上げると、いつの間にかすぐ前に来ていたツナ君がぱちぱちと瞬きをした。
そんなツナ君にごめんねと謝れば、俺こそ驚かせちゃってごめんと少し慌てた声が返ってきて、それが何だか可愛くて思わず笑いそうになった。
「ツナ君、私に何か用かな?」
「あ、うん。何かさっきからぼーっとしてるみたいだったからどうしたのかと思って」
「えっ、あ…えっと、その…」
ツナ君に返す言葉がなかなか見つからなくて、暫く意味のない言葉を並べ、
「かっこよく……なったね」
やっと思いついた言葉を声にすればツナ君は驚いた表情になる。
「京子ちゃんこそ、すっごく可愛いよ。……あぁ、でもそれは中学からずっとだよね」
それから真っ赤な顔に照れ笑いを浮かべながそんなことを言うものだから、顔に熱が集まって、二人してゆでだこ状態になってしまった。